57日目「寂しさの正体」

6月5日(水) スウェーデン、ストックホルム

 

トミー、ジュリアンと別れ、バスターミナルへ。

ここオスロからストックホルムまで8時間超。まずは腹ごしらえを、とホットドッグを購入。

驚愕の600円超え笑
だが、この鬼の物価もこれまでだ。

さらばノルウェー。ノルウェー編はこれまでで最も過酷な闘いだった。最大の原因ははやり物価。カウチサーフィンとヒッチハイクで乗り越えてきたがこの2つは想像以上に労力がかかる。

そうやすやすと泊めてくれる人は見つからないし、そうやすやすと車に乗せてくれる人はいない。安いホステルがあるだけで旅にかかる労力は半減するだろう。だが、苦労した分、現地の人たちと関わる機会も多く、結果として非常に充実した旅になったと思う。

バスは数時間後、スウェーデンに突入。世界一周4カ国目、そして北欧最後の地へ足を踏み入れる。

外の景色はこんな感じ。

放歌的な景色が続く。山岳地帯が多いノルウェーと比較すると、スウェーデンは平野が広がっている。

午後9時。

バスは予定時刻通りストックホルムへ到着。

最初の感想。

くっそあったかいな!!!!!笑
全然ジャケットいらんやん!

ロシア、フィンランド、ノルウェーは寒さとの闘いでもあった。今後しばらくの間は北に向かうことはない。しばらく寒さに怯える心配はなさそうだ。

本日のホストのビンセントさん。

なんと、ビンセントさんは日本語ペラペラ!!!!!

両親がスペイン人でもあり、スウェーデン語、スペイン語、英語も堪能。

京都に1年半住んでいた経験があるという。スウェーデンの大学を卒業後、自動車関連の仕事をしていたが、23歳の時に思い切って日本へ。語学学校で学びながら、アルバイトをしていたそうだ。その後、スウェーデンに帰国した後はカメラマンとして個人で仕事をしている。

日本人のパートナーがいたこともあり、日本語はネイティブレベルで、日本人の感覚(空気を読む、あまり言葉にしない等)も理解できるという。

「日本に行って最初の頃は苦労した。言語ももちろんそうだけど、日本人の感覚が全然理解できなかった。仕事の進め方とか、話の仕方とか。ある時それがふと理解できた瞬間があって、それからはもう尊敬だよ。」

日本の学校を卒業後は、日本での就職も検討したそうだが、その時は家庭の事情で諦めざるを得ず、今でも少し悔しい気持ちは残っているという。

部屋には自身で撮影したという、白髪神社の写真が。

サッポロビールが大好きだとか。渋い!渋すぎる!!!笑

日本のご飯を作ってくれました。

うまい!
うますぎる!!!
なんてうまいんだ!!!!!

色んな国に行って、飯を食べて思うけど、故郷の味を超える味は世界に存在しない。これは断言できる。

日本のご飯と、日本の写真、日本語の歌、日本語での会話。

ここは日本という名のオアシスなのか!?!?そうだ。そうに違いない。

 

昨日書いたブログの続きになってくるんやけど。

旅をしていると、面白い出会いが次から次へとやってくる。日本で普通に暮らしていると絶対に出会えない人たちに出会える。一人で旅をしているのに、一人でいる時間より、誰かといる時間の方が圧倒的に多い。

それでも、漠然とした寂しさを感じることがあって。

オスロでのケビン、ナオキとの出会い
そして今日のビンセントさんとの出会い

この2つの出会いが、その寂しさの正体を明らかにしてくれた。

それは、旅人が旅先では特別な存在だからだ。

特別な存在に過ぎないからだ。

言い換えれば、旅人はそこにいる人たちの「普通」には絶対になり得ない。

音楽を通じて繋がることはできる。
楽しい時間を共有することはできる。
英語を使って意思疎通をすることはできる。

だが、そこで生きる人々の「感覚」まで理解することは絶対に不可能だ。

恐らく、人が人間関係において、本当の意味で安心と帰属を得るためには、より深いレベルでの、感覚の共有が必要不可欠なのだろう。

その「感覚」を得るための手段としては、以下の2つを置いて他に無いと思う。

①母国で暮らす
②外国で、その国の言語を身に付けると共に、その国の文化や生活様式に倣って暮らす

仮に俺がビンセントさんのように、スウェーデン語を完璧に身に付け、スウェーデン人の感覚を手に入れることができれば、ここスウェーデンで寂しさを覚えることは無くなるだろう。

今は、これでいい。俺は「特別」であることで、今まで知ることのできなかった世界を知ることができる。だが、より深い次元で世界を知るためには、日本人ではない人々の「感覚」を得る必要がある。

そこまでする必要があるのかって話になってくる。だが、寂しさという形で欠乏を感じていることも事実としてある。


旅をしてると、色んなものが見えてくる。

そんなことを思った夜だった。

 

P.S.

私だいさちのロシア旅行記【第五章「終結」~モスクワ・サンクトペテルブルク~】がロシア・ビヨンドにて公開になりました。併せて読んで頂ければ嬉しいです!感想も是非お待ちしています。

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