7日目「最高の娯楽」

4月16日(火) ロシア、シベリア鉄道

 

シベリア鉄道、乗車4日目。

本日の22時過ぎ、列車はイルクーツクに到着する。

丸2日以上乗車し、この列車に乗ることの本当の魅力が分かってきた。

それは人と人との絶妙な距離感にある。

乗車当初、この3等車にはプライベートな空間が全くないという印象だった。

だが、プライベートな空間が決してないのではなく、人それぞれが持つ自身の生活空間を拡大し、共有しているという事実に気付かされる。

談笑する人。
盃を交わす人。
黙々と本をめくる人。
ひたすらに寝続ける人。
トランプゲームをする人。
イヤホンで音楽を聴く人。
家族との電話を楽しむ人。
スマホでゲームに興じる人。

隣合った人とは自然と言葉を交わし、少なくとも顔見知りと呼べる以上の関係性が生まれる。

駅に着くたびに乗客が入れ替わり、また、新しい関係性が生まれていく。

そこには。

子どもが走りまわって騒いでも、怒鳴りつけるような大人は誰一人としていない。

どこの馬の骨かも分からないアジア人が歌を歌い始めても、文句を言ったり止めようとする人は誰一人としていない。

話し声、笑い声、足音、寝息、歌声。

耳を澄ませば聞こえてくるいくつもの音。

まるで、乗客全員が一つのリビングを共有しているかのように。

何とも言えない居心地の良さがこのシベリア鉄道3等車にはある。

それは長い旅路の退屈さを紛らわすための、人々にとって最高の娯楽なのかもしれない。

 

いや、基本暇すぎて何もすることないけどな笑

唯一無二の居心地の良さやわ

日本じゃ絶対味わえへん空間よ。


昨日の夜から向かい側のベッドにいるアルチョン君


年齢が近いこともあり気が合う。Google翻訳を駆使して会話を試みる。


どうやら目的地は俺と同じイルクーツク。普段は駅員をしているらしいが、1週間、何かの勉強のためにイルクーツクに滞在するらしい。

ふと窓の外を眺めると、見たこともない光景が飛び込んできた。

バイカル湖。

世界最大の面積を誇る淡水湖であり、その深さ、透明度共に世界一とされる。なんとその歴史は2500万年前にまでに遡り、バイカル湖固有の水生生物が数多く生息しているらしい。世界自然遺産にも登録されている。


「え、もしかしてあれ凍ってる?」

「そうそう!冬場はもっと氷も厚くてめっちゃきれい!」


琵琶湖の約47倍もの面積を誇る湖の一面が凍り付いているのである。

水平線、いや氷平線とでも呼ぶべきか、、、、

空と湖との境目が一直線で美しい。


そこでさらに、衝撃の光景を目にすることに!

「え、人歩いとるやん!!!」

「誰でも歩けるでー!俺も歩いたことあるよ!」

「まーじか!!!!!」


凍り付いた湖の上をこの足で歩く。


これぞロマン!!!!

ロマンしかない!!!!!!!

行くしかないだろう!!!


こうして、約72時間、3泊4日のシベリア鉄道の旅を終えただいさち。


列車は無事イルクーツクに到着し、旅を共にした仲間たちとの別れを惜しむ。

この女の子。

くっそやんちゃでいつも車内を走り回ってた。遊び相手になってたんやけど、ちょっとスマホを渡した隙に、シベリア鉄道で撮った写真いろいろ消去されててくっそ腹立った。

だが、別れ際に目をうるうるさせながら抱き着いてきたから俺も泣きそうになった笑。ギター抱えた犬かなんかのおもちゃ持ってきて、俺のことを指さしてきた。

ええ奴かよ笑


さて、次なる町イルクーツク。

果たして、どんな出会いが待っているんだろうか。


旅はつづく。

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