5月4日(土) ロシア、サンクトペテルブルク
本日の天気は快晴。
改めて水の都サンクトペテルブルクの散策へ。



おとぎ話か、ジブリの世界か。
この街を歩いていると、まるで、どこかで見た映画の中に迷い込んだかのような錯覚を受ける。
美しい街だ。
少し歩くと、水路に出会う。水路沿いを歩き、別れ、しばらくするとまた別の水路に出会う。
アーチ型の小さな橋の上から水面を眺めてみると、人々を乗せた小舟が、麗しく浮かび上がる波紋を切り裂いていくのが見える。


水は、陽の光を集め、反射し、街の輝きを、どこまでも自然に、より一層豊かなものにしてくれる。
水には、人を安心させる力。怒りや雑念を鎮める不思議な力があると思う。
人は、太古の時代から、水とともに発展してきた。大河のあるところに人は集い、文明は生まれた。
「国破れて山河あり」
かつて、ある中国の詩人はそう言った。
たとえ国が滅びようとも、水とともに、この街はこの街であり続けるだろう。

これ以上の描写はできねーな。笑
尚、この街もキリスト教の影響を強く受けており、キリスト教に関連する建造物の存在感が強い。
カザン大聖堂

聖イサアク大聖堂

路上パフォーマーの姿もちらほら。特徴的なのは、かなり凝った仮装をしている人たち。


さすが「ロシアの文化的首都」と称されるだけのことはある。街歩きだけでも十分面白い。
これまでロシア6都市に訪れた訳だが、日本人に観光でお勧めするなら間違いなくここサンクトペテルブルクかな。
さて、今日は歌うぞ。
マリーナに教えてもらった地下鉄の駅へ。

階段下りてすぐのスペースを確保し、駅の奥まで音が響き過ぎないよう、適切な音量を意識し演奏する。
人々の反応は良好。
こういう場所では、バラードの曲をしっとり歌う方が良い。
1時間くらい歌ってこの日は終了。本当はもっとやりたかったが、体調があまりよくないので断念。
今日は早めに帰ろう、、、
「おい、すまないが追加で340ルーブル払ってくれないか?」
帰ってきた途端、宿主のアレキサンダーが開口一番に訳の分からないことを言ってくる。
どうやら、外国人が宿泊する際、移民局に届け出を出すのがルールらしいが、今は丁度連休中のため通常の手続きができず、追加で料金がかかってしまったらしい。
「いやーそんなん泊まる前に言ってくれやー!」
「俺もまさか連休中にこんなことになるとは分からなかったんだ。。。」
340ルーブルあれば宿に1泊できる。さすがにキツイ、キツすぎる!!!
だが、アレキサンダーはかなりフレンドリーで良い奴。昨晩も覚えたての日本語で、何度も愛想よく話しかけに来てくれた。後2泊することを考えれば、嫌な雰囲気になるのはゴメンだ。
「んじゃ!半額で手を打ってくれんか?今回お金かかったのはおっさんのせいでもないかもしれんけど、俺のせいでもない。だから、半分ずつ負担するってのはどうや?」
「しゃーねーな。お前の言う通りでええよ」
一件落着。
おかげで仲良くなり、夜、リビングでギター弾きながら談笑。

「アリガトウゴザイマース♪」
と、カタコトの日本語をメロディに乗せて歌い出すアレキアサンダー。
ギターを俺に手渡し、どこかに去ったのも束の間。日本のハチマキを巻いて再登場!!!!!笑

以前宿泊に来た、日本人のゲーマーが置いていったらしい。
おもしろすぎるやろ
他に泊まっていたロシア人やラトビア人の若者もやってきて、喋ったり歌ったり。この宿の雰囲気めっちゃ良いな。皆普通に英語話せるし。
ほんまは宿で飲酒禁止やけど、特別にオーケーしてくれた。マリーナにもらったやつ。

そんなサンクトペテルブルク2日目の夜だった。
サンクトペテルブルクめっちゃ綺麗やなぁ〜。そろそろロシアも終わり?でもまだまだ旅は始まったばっかり!体に気をつけて頑張って!!