13日目「風のように去りぬ少年」

4月22日(月) ロシア、クラスノヤルスク

 

午前9時半、起床。

まずは次に向かう町として有力候補の「カザン」という都市について調べてみる。


カザン

タタールスタン共和国の首都。タタール文化の中心であり、カザン・クレムリンをはじめとする多くの文化遺産が集積している。人口の約半数をタタール人が占めている。


ん?

タタールスタン共和国?

なんじゃそりゃ?!?!笑

よく分からないがどこかの国の首都らしい。

さらに調べてみると、どうやらロシア連邦の中には22もの共和国が存在しているようだ。

広大な面積を誇るロシア。当然、ロシア内には数多くの民族が共存している。共和国は、ロシア民族以外の民族が多数を占める地域に建てられており、広範な自治権が認められているとか。

全然知らんかった。

タタールスタン共和国。ますます興味深い。謎が多すぎる。

これは行って確かめるっきゃねーな!!!

てなわけで、次の目的地はタタールスタン共和国の首都カザンに決定。

 

まずはカザンまでの切符を手に入れるため駅に向かう。

どうやらシベリア鉄道で約50時間ほどかかるらしい。尚、カザンからモスクワまでは14時間程度。カザン経由でモスクワへ。ビザが切れる5月9日までにヨーロッパ圏突入。少しずつ道が見えてきた。

改めて思うけど俺最強に自由やな。

どこへ行って何してもええんやもんー!!!!!笑

どんどん行くぜ!!!


無事切符を購入。列車の出発は明日の午後6時過ぎ。

よし、歌おう。

もうここクラスノヤルスクで見たいものは全部見たし。

後は歌うだけだ!!!!!

 

町を歩きながら歌えそうな場所を探す。だが、月曜日の日中とあって人通りは少ない。

 

しゃーない、とりあえず練習や。練習しよ。

昨日と同じ地下道で歌うことに。

 

路上での声の出し方ってのがちょっとずつ分かってきたぞ。

頭の中に声を響かせるような感じ。息をしっかり吸って、グルーブを少し後ろに倒す感じ。すると、喉に負担をかけずに長時間気持ちよく歌える。

たまに通りかかった人がチップ入れてくれるし、一石二鳥。

だがこの地下道、クッソ寒い。寒すぎる。まともにコードが抑えられんし、長くいると右手の感覚すらも無くなってくる。

てなわけで1時間毎ぐらいに休憩しながら練習。

 

すると、ある少年が流暢な英語で俺に話しかけて来た。

「こんなとこで何してるん?」

「旅しながら歌ってるんや!笑」

「マジで言ってんの!?」

14歳だというこの少年。学校帰りでたまたま通りかかったところ、変な外国人が歌っていたので英語の練習がてら興味本位で話しかけてみた。

って感じらしい。笑

「こんなとこで歌ってたら不良やと思われるぞ!そしてこの看板、英語やと皆分からんからロシア語にした方がいい」

「え、まぢで汗。宿で知り合ったロシア人にこの場所教えてもらったんやけどな笑。」

とても14歳だと思えぬ落ち着き。的確なもの言い。

どうやらこの少年、かなり頭がキレる。

「友達がよく歌ってる良い場所教えるから、俺に付いて来て。絶対場所変えた方がいい。」

「お、おう。まじか。それは助かるわ。」

言われるがまま少年の後を付いて行く俺。

辿り着いた場所。

ズバリ橋の上。


「人通りも多いし、日も当たって暖かいし、一回ここでやってみて。俺も手伝うわ」

「オーケーありがとう。恩にきるぜ。」


ギターをスタンバイし、行き交う人々に向かって声を放っていく俺。

自らのハットをチップ入れとし、人々に話しかけようとする少年。更に、ギターケースの置き方や、入れてもらったチップの保管の仕方、見せ方まで逐一アドバイスをしてくれる。

 

なんていい奴なんや。

ここでヘボい演奏して結果0ってなると少年に申し訳なさすぎるやろ。ってかくっそダサい。

本気出すしかねえ!

うおおおおおおおおおおおおおおお


「お前ら楽しそうだな!俺も手伝うぜ!」

なんと近くで何かのビラ配りをしていた青年も急遽参戦。笑

3人がかりでバスキング!!!!

いやー楽しかった。

こういう協力プレイ大事やわ。

おかげでこのクラスノヤルスク3泊分の宿代は余裕でチャラになった。

 

「お前の人生面白すぎるだろ!笑。俺はもう家に帰らなくちゃいけないから帰るよ。またどこかで会おう。」

そう言い残し、風のように去っていった少年、ディマ。

イケメン過ぎるやろ。

また会えたらええな。


幾多の出会いと別れを繰り返し、まだ見ぬ世界へと足を進めるだいさち。

次はどんな出会いが待っているのだろうか。


つづく。

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1 個のコメント

  • だいさちさん初めまして。ロシアのメディア会社でお手伝いをさせて頂いている者です。お話を伺いたくてご連絡させて頂きました。Instagramの方でもメッセージ送らせて頂きましたのでどちらかご確認頂けますと幸甚です。

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