4月27日(土) タタールスタン共和国、カザン
今日は朝からとある場所へと向かった。
ドーン!!!!!
カザン連邦大学。
なぜ大学かって!?
ドーン!!!!!

なんと、本日この大学にて、日本語を学んでいる学生のためのイベントが開催されるのだ!
どうやらここカザンには、日本に興味を持ち、日本について学んでいる人が数多くいるようだ。
昨日、ストリートで歌っていると、数人の学生が「日本語を勉強している!」と嬉しそうに声をかけてくれたり、一緒に”上を向いて歩こう”を口ずさんでくれたり。
その中の一人、ルスタム君。

「明日大学に来ませんか?」
とインスタを通じてメッセージを送ってくれ、本日のイベントにゲスト参加することに。
普段は大学生向けに授業を行っているらしいが、なんと本日は年一度だけ開催するイベント日。日本の文化や風習についてのワークショップやお菓子作り、囲碁、着物などの体験を行うらしい。
なんてタイミングが良いんや。
「日本のマナー・日本で働く上で大切なこと」という講義に参加。

うおーーー
めっちゃ学生おるやん
どうやらここで日本語を学んでいる人は200人を超えているらしい。
日本から遠く遠く離れた、名前すら知らなかった場所、カザン。ここで学生たちは目を輝かせながら、日本という国について学んでいる。
ほんまに嬉しいな。母国について学んでくれるってこんなに嬉しいことやったんやな。
実際に日本に留学したり、観光で訪れた経験のある学生は何人もいるようだ。逆に、日本人でロシアに留学したり、ロシア語を学んでるっていう人はあまり聞いたことがない。ましてやタタールスタン共和国の存在を知っている人なんてそうおらんやろうな。
教室の中は日本で溢れていた。


日本の風物詩

これを見た瞬間、様々な幼少期の記憶が胸の中に蘇り、目頭が熱くなった。この写真一つ一つにリンクする無数の思い出がある。
俺はやっぱり日本人なんやな。
日本人として、日本で生まれたことを誇りに思う。
仮に、日本でこのポスターを見たとしても何の感情も湧いて来ないだろう。
シベリアの大地をゆっくりと、長い時間をかけて横断し、日本から遠く離れた異国の地に来たという実感があるからこそ、自己の日本人としてのアイデンティティを強く再認識させられた。
ほうれんそうについて

サラリーマン時代、ほうれんそうが全くできなかった奴(俺)
敬語について

敬語とか俺もよく分かってねえ笑
その後、生徒からの質問に答えることに。
「敬語はいつどのようなシーンで使うの?敬語を学び始めるのはいつから?」
うおーーーーなかなか難しい質問きたで笑
「日本では上下関係が厳しいので、年齢が上の人には基本的に敬語を使います!仕事をするときも基本的には敬語!いつから学び始めるかはーんー、小学校から授業で習うとは思うけど、皆生活の中で身に付けていく感じですね!」
こんな回答で良かったんか笑。外国人に日本のこと説明するのって意外と難しいからな。日本語でならなんとか説明できるけど、これを英語でってなるとかなり大変やと思うわ。
日本のお菓子作り体験

ういろうを作るらしい。先生は日本人の熊代先生。
こんなところに日本人が!!!!!
この旅初、ついに!
以前は会社員として働いていたが退職し、日本語教師の道へ。マレーシアでの勤務を経て、昨年からここカザンで教鞭を取っているとか。
ロシア語には精通していないらしく、言語で苦戦しながらも、ボディーランゲージでなんとかやっているらしい。
なんてパワフルな方なんや!
そしてもう一人。

てっぺい君(右)
現在大学4年生。昨年から交換留学生として、ここカザン連邦大学でロシア語を学んでいる。
セルゲイ君(中)
日本在住歴10年以上の帰国子女。日本&ロシア語のネイティブ、かつ英語も堪能。
セルゲイ君
「日本とロシアなら圧倒的に日本の方が住みやすい。まず、収入が違いすぎる。ロシア人の平均月収は2万ルーブル(約4万円)程度。経済的に豊かになってきてはいるが、富のほとんどがモスクワとサンクトペテルブルクに集中している。人々の生活は厳しいままだ。未だ残る冷戦構造の中で、国家予算を軍事費に使い過ぎていることが大きな問題。」
超大国ロシア。
ロシアというと、先進国というイメージがあるし、これまで訪れてきた都市の様子や、人々の様子を見ても、とても生活が厳しいというようには感じられなかった。
これまでロシアで出会ってきた人々からは、温和で、おおらかで、ゆとりがある人が多いような印象を受けた。ロシアが旧社会主義国ってのも、人々の性格や価値観に影響している可能性はある。
決して豊かではないのに、路上パフォーマンスにチップを入れる文化があるのは驚きやな。数時間歌って800ルーブルってのは、ロシア人の収入から考えると少ない金額ではないもんな。
ますます奥が深いな、ロシア。もっとロシアのことを知ってみたい。
夕方。
町の中心部にる劇場にてサーカスを鑑賞することに。
土曜日とあって、子供連れの家族が多く詰めかけていた。
うおおおおおおお

この何かが起こりそうな感じの雰囲気。ワクワクするな。そういやサーカスとか見たことねえわ。
パフォーマー達の一挙一動を、固唾を呑んで見守り、拍手し、歓声を上げる人々。
人はなぜ、エンターテインメントに熱狂するのだろう。
ショーだけじゃなく、音楽も、絵も、ダンスも、手品も、人を楽しませるという意味では全てエンターテインメントだ。
それらは、生きていくことだけを考えれば必ずしも必要なものじゃない。
だが、エンターテインメントがない国なんて、世界のどこを探してもおそらく見つからないだろう。
一方、エンターテインメントに熱狂する動物はこの世に存在しない。そこに、人間が人間たる所以が潜んでいるのではないかという気がしてならない。
ショーも後半に差し掛かり、動物たちが登場。
ピエロ達が乗る馬車を懸命に引っ張ろうとする犬たち。縄跳びや馬跳びをする熊たち。
これはなんか違うわ。
見ていて痛々しい。
全ての生物には、あるべき姿ってのがあると思う。
動物たちの、悲痛な叫び声が聞こえてきそうな姿を見ていたたまれない気持ちになり、ショーの終わりを待たずして会場を後にした俺。
その後再度カザン大学に戻り、セルゲイ君が主催する日本語サークルの活動にゲスト参加。部員約20名程度、週1で活動を行っている。
なんと、本日が今学期最後の活動だとか、、!!!
タイミング良すぎやろ(2回目

日本語を使った簡単なゲームを1時間半程度行い、その後セルゲイ君が最後の挨拶をしてくれた。
夢が叶う人の考え方を皆に伝えたい。人はくじけそうになった時、ああもう無理だと弱音を吐きそうになる。でも、夢が叶う人は決してマイナスなことを口に出さない。だから夢が叶う。(吐くという文字から-を除くと叶という文字になる)
命。人に一度叩かれたから生きているということを感じた?(命という文字)そんなバカな話があるわけがない。人は今も一つずつ一つずつ、心臓を叩いているんだ。それが生きてるっていうことだ。

熱かった。
激アツやった。笑
まさかロシアに来てこんな日本語の有難い話が聞けるとは。
ありがとうセルゲイ君。
俺日本人で良かったわ。
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