78日目「アウシュビッツ強制収容所」

6月26日(水)ポーランド、クラクフ

 

本日バスで約1時間半かけて向かった先。

アウシュビッツ強制収容所

第二次世界大戦時、独裁者ヒトラーが指揮するナチスドイツによって、人類史上最大級の人権侵害がなされた場所。

老若男女問わず多くの人々が強制的に連行され、強制労働、人体実験、暴行、殺戮といった残虐非道な行為が繰り返された。終戦までにここで命を落とした人々の数は150万人にも上るという。

現在はユネスコの世界遺産に登録されており、世界中から多くの観光客が訪れる場所になっている。

どうやら9時から17時の間はガイドツアーに参加しなければ入場ができないらしい。

てなわけで60ズロチを支払いツアーに参加することに。言語は英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、ポーランド語などから選べるようだ。

※日本語のツアーもあるが事前予約がいるらしい

てなわけで英語のツアーに参加。ヘッドホンを身に付け、ガイドさんに従って収容所内を巡っていく。

印象に残った部分をご紹介したい。

ARBEIT MACHT FREI (働けば自由になる)と刻まれた門が出迎えてくれる。

収容所。この光景だけでは、とても悲劇の舞台になった場所だとはイメージできない。

張り巡らされた鉄線。収容者の脱走を防ぐため電流が流されていたという。

人々はヨーロッパ中から連行され、その多くがユダヤ人だったという。

連行された人々。彼らはここで「選別」を受け、労働するに値しない(女性や子ども、障害者など)と判断されればガス室に送られ即座に処刑された。

ガス室

当時使用されたガスの空き缶。この缶1つで100人以上が殺害されたという。

没収された眼鏡や靴、カバンの残骸。

労働者が収容されていた場所。人々は窮屈に押し込められ、寝返りを打つスペースすら与えられなかったという。洗面所を利用できるのが朝と寝る前のみ、排泄物が溢れ、疫病が蔓延していたという。

収容されていた人々。その多くが、連行されてから短い期間で命を失っている。

先ほどの写真に写っていた線路。ヨーロッパ中と繋がっていたらしい。


ここで、よりアウシュビッツ収容所を理解するために当時のナチスドイツの思想について述べておく。

①レイシズム(人種主義)
人種間に生来的な優劣の差があるとする考え方。アーリア人(白人、ドイツ人)こそが至高の存在であり、他人種との混血は避けなければならないとする。

②優生思想
人間の遺伝的な劣化を防ぐため、劣等な遺伝子を排除するべきであるという考え方。ここでいう劣等な遺伝子とは例えば、常習犯罪者や精神障害者のことを指す。

③反ユダヤ主義
ドイツを脅かすのはユダヤ人であるとする考え方。ユダヤ人が金融を支配していることで、労働者の権利が脅かされているとする。

※自らの国家を持たないユダヤ人は世界中の広い地域に住み、独自のネットワークを築くことで経済的な成功を収めてきた。

ヒトラーの目指した社会は「人種主義的優生社会」と言われる。それは、アーリア人のうち、健康で遺伝的に優れているとされる者のみで構成される社会のこと。

その思想がホロコーストと呼ばれるユダヤ人大虐殺を引き起こし、500万人を超えるユダヤ人が命を落とした。

ユダヤ人のみならず、優生思想の観点から、同性愛者や常習犯罪者、精神障害者といった人々も隔離、殺害されたという。

 

ここまで、本日のアウシュビッツ収容所見学と、その背景となるナチスドイツの思想について紹介した。

ここで個人的な所感を述べたいと思う。

言葉にするのは凄く難しい。

身震いするような感覚を覚えたのは、無造作に積み上げられた遺品を目にした瞬間だ。それと同時に、同じく見学で訪れていた人々、様々な国から来たであろう人々が神妙な面持ちで、時には目に涙を浮かべながら、ガイドさんの話に耳を傾けている姿が印象的だった。

ナチスドイツの思想
ここで行われた重大な人権侵害

それらを正か負で判断するとすれば、明らかに負であるということは誰にでも分かることだ。頭で考えれば誰にでも。

だが、それらはほんの少し前の時代に、正とされた。

あり得ないと思いたいところだが、残念ながら歴史的な事実だ。

では、この悲劇を繰り返さないためにどうすれば良いかと考えた時、一つには、実際に訪れることなんじゃないかと思う。

頭で分かる

ことと

感覚に焼き付ける

ことには天と地ほどの差があると思う。

少なくことも、今日ここを訪れた全ての人々の感覚に、強烈に焼き付いた何かがあったのではないだろうか。そんなことを思った。

ここまで8カ国訪れて、色んな歴史を学んできたけど。改めて、今の時代が無数の人々の犠牲の上に成り立っているというのがすげー理解できるよな。

生きてるってやっぱ素晴らしいことやと思う。

生きてるだけで十分やと思う。


多分、俺らは今、すげー難しい時代に生きてる。

少し前の時代は、画一的な人生のモデルがあって、それに従って生きていれば人は幸せになれた。今、その神話は崩壊し、人がそれぞれの幸せのために新しい生き方を模索する時代になっている。

どうやって生きていけばいいか

確かな答えを持ってる人なんて誰もおらんと思う

皆探り探りで、苦しみながら生きてるんやと思う

 

でも、今日は改めて思ったことがある。

人は、生きているだけで素晴らしい。

迷った時、悩んだ時。この原点に戻ることができれば案外なんとかなりそうな気がするよ。

そんなことを思ったアウシュビッツ収容所だった。

その後ちゃんと歌ってビール飲みました。笑

ちなみに、見学の英語は難しかったので、帰ってきて改めてちゃんと調べてからこの記事を書きました。

以上。

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1 個のコメント

  • 中谷さんってポーランド公式(唯一)の日本語ガイドの方の話もとってもよかったし考える機会をたくさん下さったよ。歴史の中に明らかにされてる虐殺がここなら、ここから学んで今世界にある移民問題に対してはどう考えるべきだろうって話。何も答えが出てこなかった。。。

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