52日目「人はなぜ、壁を登るのだろう」

5月31日(金) ノルウェー、トロンヘイム


本日もあいにくの雨。昨日から降り続く雨足は弱まる気配無く、ただ強まっていくばかりだ。

そういや、旅に出てから、天候で行動が制限されたことはほぼ無かったな。これまでが順調すぎた。

てなわけで今日はDAY OFFだ。

昼ぐらいまでゆっくりと船内で眠り、それからインスタを更新。

それから久々にKindleで読書。Kindleは全旅人の必需品だと言っても過言ではないと思う。

何冊でも持ち歩ける
世界のどこにいても日本語の本が買える
画面の仕様が特殊で目が疲れない

もう紙の本には戻れねえわ。

 

5時ぐらいからスベン、フリックとボルダリングに行くことに。

うおおおおおおお

まさかボルダリング初体験をノルウェーで迎えることになるとはな笑

彼らは週に2、3回ほどここにきてボルダリングに勤しんでいるという。

スイスイと登っていく2人。それに続く俺。

お、意外といける!?!?

無事、上まで登り切ることに成功。

だが!?

どうやらルートに従って登っていくのがルールらしい。同じ色の岩を掴んで上がっていくようだ。

完全に適当にやってたわ。再挑戦だ。

 

うおおおおおおおおおおお


壁に設けられた小さな突起を掴み、腕の力を振り絞って身体を上へ上へと持ち上げていく。言葉にすると簡単そうだが、これが難しい。

身体を支える腕力
掴む場所を決める判断力
僅かな足場の上に留まるバランス力
絶対に登り切るんだという精神力

あらゆる力が要され、とても並大抵の心構えで登り切ることは困難だ。最も簡単だとされるルートに果敢に挑んでいくも、見るも無残な敗退を続けていく俺。

完全に舐めてたわ。こんなにしんどいとは思わんかったわ。ボルダリングさん、申し訳ございませんでした。

その後もひたすらに壁に向かい続ける俺。


人はなぜ、壁を登るのだろう。

それは、そこに壁があるからだ。

登り切れるか、登り切れないかなんて大した問題じゃない。そのプロセスこそが、痛みや苦しみと同時に、何物にも代えがたい喜びを与えてくれるからだ。


人はなぜ、旅をするのだろう。

それは、そこに地球があるからだ。

地球を一周をするか、一周しないかなんて大した問題じゃない。そのプロセスこそが、恐怖や寂しさと同時に、何物にも代えがたい喜びを与えてくれるからだ。

 

船に帰宅。

スベン特製のパスタを食べながら談笑。こんなに素晴らしいパスタを食べてしまうと俺のパスタはもはやパスタではない。

ノルウェーにも徴兵制があり、スベンも19歳の時、1年間軍隊に所属した経験がある。6ヶ月間の訓練を終え、その後の6ヶ月間ロシアとの国境警備にあたっていた。

軍隊と言えば、過酷な訓練、男社会、薄汚れた兵舎、といったイメージがあるが、実際は違うらしい。

動画に映し出されていたのは。ターザンのように縦横無尽に森を駆ける青年。笑顔で仲睦まじく任務に当たる男女。清潔な台所で軍服を着たまま料理に勤しむ人。

頭の中で軍服を制服に置き換えれば、まるで修学旅行の思い出動画を見ているかのようだ。

「ノルウェー国民の多くが、徴兵制に理解を示している。軍隊にいたことは良い記憶として残っているし、その時に出会った仲間とは今も繋がっている。目の前の仕事をしっかりこなせば、後は楽しくやるだけさ。」

尚、ノルウェーは男女平等が世界で最も浸透している国としても有名で、徴兵についても男性だけでなく、女性にも課されるようだ。

イメージってのは強力だ。

一度、ある映像が頭の中に植え付いてしまえば、並大抵の圧力で取り外すことはできない。

世界を知るというのは、自分の中に植え付けられたイメージから少しずつ解放されていくことを意味するのかもしれない。


そんなことを思った夜だった。

 

P.S.

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