56日目「The Scream」

6月4日(火) ノルウェー、オスロ


本日初めに向かった先。

「ムンク美術館」

そう、かの有名な画家、エドヴァルド・ムンクはノルウェー出身。ここはムンクの作品のみが展示されている唯一無二の美術館なのである!!!!!

美術に疎い俺でも、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」と、ムンクの「叫び」ぐらいは知ってるぞ!笑

The Scream(叫び)

この独特な顔とポーズ。誰もが見覚えがあるのではないだろうか。幼少期の頃から何度も目にしてきたであろうこの作品。実際に目の前にして、何とも形容のし難い感慨がこみ上げて来た。

芸術のちからってすげー。

元は、ただの1枚の紙と、絵の具。それらが、人の手によって描き出され、世界中の人々に影響を与えるアートとして成立する。

実際にこの「叫び」にインスパイアされて生まれた映画のシーンや音楽、絵画は数多く存在するようだ。普段、スマホの絵文字として使用している驚いた顔も「叫び」がモチーフとされている。

だが、どんな模倣も、オリジナルには絶対に及ばない。何度も目にしてきたであろう同じ絵を見るのでも、当然ながら実物は迫力が違いすぎた。

改めて思ったことがある。

真似をすることは誰にでもできる。だが、その人の作品はその人にしか生み出せない。

感性、感情、直感、魂、人生。固有のフィルターを通して生み出されるからこそ、芸術はより強力なメッセージ性を帯び、人の心を打つ。

ムンクは幼少期から病気や死と隣り合わせの人生だったという。そのため、彼の作品は「不安」「恐怖」「絶望」といった人間が持つマイナスの感情が込められていることが多い。

やっぱオリジナルやな。

歌を歌うにせよ、文章を書くにせよ、やるからにはオリジナルで勝負したい。プロになりたいとか、そういう野心は全くない。ただ、オリジナルじゃなければ俺がやる意味が無いんだ。

今歌っている歌はカバー曲ばかりだ。オリジナル曲はあるが、路上で歌いたいと思う曲は無い。これまでも、様々な国で現地の人たちと歌を歌ってきたが、そのどれもが俺の曲じゃない。

やっぱ、自分が生み出した曲で一緒に歌いてーよな。それにふさわしいメッセージ性をこめたやつ。そういう曲を作りてーな。

文章についてもそうやな。時折、今自分が書いていることが本当に自分の言葉なのかが分からなくなる時がある。特に、Twitterでフォロワー増やそうとか、もっと多くの人に見てもらおうとか、そういうことを考え出すと軸がぶれてくる。

もちろん、発信をする以上、多くの人に見てもらえることは素晴らしいことだ。だが、それで自己と乖離した言葉を発信してしまうと本末転倒だ。始めてみて改めて思うが、発信ってのは本当に難しい。

こうやって感じたことを忘れないようにするため「叫び」のマグネットを購入。お守り代わりにスマホケースにでも入れとくか。

その後向かった先。

カフェ。

右:大阪府出身、純日本人ナオキ
中:日本とノルウェーのハーフ、ケビン

2人は共に日本生まれ日本育ち。年齢は俺より1つ年下の24歳。俺がカウチサーフィンでやり取りをしていた男性が彼らの共通の友人で、その人繋がりで会うことになった。

ナオキは高校を卒業し、日本で働いていたが、2年前にふと思い立ち、思い切ってノルウェーへ。現在はワーホリビザで滞在し、魚屋で働いているという。

ケビンは日本の大学在学中、就活をするも日本で働くことに違和感を覚え、卒業後ノルウェーへ。現在は翻訳業、幼稚園のアシスタントをこなしながら、シンガーソングライターとしての活動も計画しているという。

「こっちにいるとしんどいこと、上手くいかないことばかりで、日本に帰ったらどれだけ楽なんやろ?って。でも、いざ日本に帰ってみると、やっぱり違う。自分がダメになってまう。ノルウェーでは英語もノルウェー語も話せてたのに、今の俺はなにやってんやろ?って。友人との話も合わなくなるし。それでも、今は人と違うことを貫いているというのが自信になってる。」とナオキ。

「こっちに来て最初は本当にしんどかった。ハーフで、こんな顔なのに、中身は完全に日本人で、ノルウェー語も英語も分からないし、、、今も毎日しんどいことの方が多い。それでも、日本に戻ると物足りなくて。千と千尋の神隠しで、元の世界に戻った時のような感覚になるんよな。」とケビン

海外で暮らす日本人は、心のどこかに孤独を抱えているんじゃないか。その原因は、自分の思っていることが表現できない言語力の拙さにあったり、同じ感覚を持ち、理解してくれる人が身近にいないことにあったり。様々な要因があると思う。

生まれ育った国以外で暮らすってのは、そんなに簡単なことじゃない。

あまりにも共感することが多すぎて、気付けば何時間も話し込んでいた。

昨日俺が無性に寂しいなーと思ってた理由が分かった。

①細部の感情まで表現できない、英語力の拙さ
②自分と同じような境遇にある人の不在

レールから外れるということは、自由になるということでもあり、孤独になるということでもある。

世の中の大多数の人々がレールの上を歩こうとするのは、同じ境遇にある人が近くにいるという安心感を得るためなんじゃないかな。

何かを得るためには、何かを失わなければならない。全ての物事は、トレードオフだ。


今日2人と話してマジで良かったわ。
本当に良い時間だった。

また会おう!!!!!

そう固く約束を交わし、別れる。

 

夜はホストのトミー、同じカウチサーファーでフランス人のジュリアンと飯。

ノルウェー最終日ってことで。
たまには贅沢を。

からあげ丼、1700円。笑
日本の味や!!!!!!

そんなノルウェー滞在最終日だった。

 

P.S.

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