54日目「正義と正義」

6月2日(日) ノルウェー、オスロ


午前6時30分。無事首都オスロに到着。結局、バスに乗ることにしました笑。

ここオスロでもカウチサーフィン経由で香港人のチャンの家にお世話になることに。だが、明日以降は他の宿泊客が来るため泊まれない。さてどうするか。

まずはシャワーを浴び、お馴染みのパスタを食べ体力を回復させるべく眠る。

15時ぐらいから町へ繰り出す。天候は曇りのち雨。

ノルウェー王国首都オスロ。近未来を思わせるモダンな建物と、風情ある北欧らしい建物が併存している不思議な雰囲気だ。人口は約60万人程度。規模にしてフィンランドのヘルシンキ、ロシア極東、ウラジオストクと同じくらいか。

まずは一番行きたかったところに足を運ぶ。

ノーベル平和センター

ノーベル賞の授与は通常、スウェーデンのストックホルムで実施されるが、平和賞の授与のみここオスロで行われているという。このミュージアムでは、ノーベル平和賞の歴史や功績などが展示されている。

最も印象に残った展示のみを紹介したい。

さて、この地図が何を意味するかお分かりだろうか?

日本、中国、台湾、フィリピンといったアジア地域。中東の一部、中央アフリカの国々、ドイツが濃く塗りつぶされている。これは、2018年のノーベル平和賞受賞者の活動に関連するものだ。

そう、この地図は、戦時中、性暴力が戦争の武器として用いられた国・地域を意味している。

2018年のノーベル平和賞受賞者は
・コンゴ民主共和国のデニ・ムクウェゲ氏
・イラクのナディア・ムラド氏

共に、紛争下での性暴力と闘ってきた人物だ。

「慰安婦問題」

日韓関係がこじれる主要な原因の一つになっているこの問題。争点は「強制」があったかどうか。日本はそれを否定する立場を取っているが、ここでははっきりと「奴隷」という言葉が用いられている。

衝撃的な内容の証言も記されていた。

ここに明記されていることや、日本側、韓国側、それぞれの主張。何が正しい、正しくないという個人的見解を述べることはここでは差し控えたい。現時点では、何らかの主張ができるほど、この問題についての知識、検討が不足しているからだ。

だが、一つ大きな気付きがあった。

それは「日本にいて、日本語で得ることができる情報は多くの場合、日本国、日本人にとって都合の良い内容である」ということだ。

俺は決して、日本の在り方を否定しているのではない。それは、どの国にも共通して当てはまることだと思う。

それぞれの国には、それぞれの正義がある。

全ての争いは、正義と悪という二極の衝突によってもたらされるのではない。正義と正義。正しさと正しさの衝突によって争いは起こる。

言いたいことをまとめると。主張は、一方の正義によってなされる。正義は、物事を自己にとって都合よく解釈する性質がある。

もう少し分かり易く表現すると、普段耳にしてるニュースを含め、全ての意見や情報は、それを生み出した人にとって都合の良い視点で述べられているってこと。

これを頭に入れておくだけで、何かの問題を検討する際、見え方も、広がりも、大きく異なってくるんじゃないかな。何も、国家間の争いに留まらず、個人対個人の関係や、何かを議論する際にも頭に入れておくと役立ちそうだ。

良い勉強になった。さっきの、韓国人の15歳の少女の言葉。その言葉を知れただけでも、ここオスロに来て良かったと思う。

そういや、最近大事にしている思考があって。

それは「ある物事の抽象度を上げて考える」ということ。

今回の場合、性奴隷という、具体的事象だけを捉えるのではなく、情報や意見の在り方というところまで抽象化して考えてみる。すると、他の多くの問題を検討する際にも訳に立つ知恵として自分の引き出しを増やすことができる。

確か「メモの魔力」って本にこんな感じのこと書いてたような気がする。気になった方は是非!!

雨足が強まる中、町を散策。

もうそろそろ、北欧を終わりにしても良いかもな。

圧倒的な大自然を目の当たりにしてきた今、このオスロに心惹かれるようなものは正直ない。もし最初にここに来ていたら、また印象が変わっていたかもしれんな。

それにしても、物価の高い北欧でここまでよく耐えて来たと思う。最後の2連敗以外は、バスキング、ヒッチハイク、カウチサーフィンを駆使してなんとか最小限の出費で抑えてきた。

オスロを出たら、一気にスウェーデンの首都ストックホルムに行ってしまうか。これまで移動に移動を重ねてきたし、スウェーデンは首都をじっくり楽しむってスタイルにして、新たに始まる東欧編に向けてメンタルを整える。

いいね!!!!!

そんな感じで行こう!!!!!

どこに行って何をしても良いわけだ。

 

結局今日は歌えず、地下鉄に乗って帰宅。

一回乗るだけで36クローム。旅人には痛すぎる。

ノルウェーまじでしんどいわ笑


そんなオスロでの一日だった。

 

P.S.

私だいさちのロシア旅行記【第四章「日本とロシア」~カザン~】がロシア・ビヨンドにて公開になりました。併せて読んで頂ければ嬉しいです!感想も是非お待ちしています。

 

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