5月25日(土) ノルウェー、ロフォーテン諸島
今後ノルウェーを南下していくにあたり訪れたい場所が2つある。
1つ目はロフォーテン諸島。フィヨルド地形(入り江)の穏やかな海に、鋭く切り立った断崖が並ぶ、世界で最も美しい場所の一つとも言われる場所だ。2つ目はトロンヘイムという町。
ノルウェー人と話していると、訪れるべき場所としてこの2つの名前が上がることが多い。
俺の旅のスタイルは基本的に人がベースだ。
どこに行きたい、あれを見たい!という願望が先に来るのではなく、人と話して、良さそうだと感じた場所に行く。
というわけで今後のノルウェー旅の展望はこんな感じ。
本日ソートランドを出発しロフォーテン西部のバルスタッドというところで1泊。翌日フェリーにてボードへ。そこで数泊し、ヒッチハイクもしくは電車にてトロンヘイムへ。最後に首都オスロ。
まあ、また変わってくる可能性もあるけどな!笑
スベインに別れを告げる。

できることならもっといたい。
だが、ここは旅人にとって快適すぎる!!!
ふっかふかのソファー
窓から見える最高級の眺め
良質なパンと、高そうなチーズにハム
さすがに長居はできん!申し訳なさすぎる!!!
ありがとうスベイン。来てよかった。スベインの生き方から学べることが沢山あったよ。また会おう!!!!!
午前11時半、家を出発。
本日も弾丸ヒッチハイクを決行!!!
目的地までは車で3時間少しかかるらしい。

これまでに比べれば余裕やろ!
だが、、、、

寒い!!!なんて寒いんや!!!!!
天候もかなり怪しい。さっきから雨がぽろぽろしている。
ヒッチハイカーにとって雨は天敵。
ってか雨降ってたら絶対無理。ましてやこの寒さで。。。。。
1台目は難なく捕まり、ソートランド中心部までは無事到着できたものの、2台目で苦戦。たまらず、服をできるだけ重ね着する俺。
荷物の量を最小限に抑えるため、厚手の服は持ってきていない。普段はコロンビアのレインコート兼ウインドブレイカーをアウターとして着用。寒さに応じて中にユニクロのウルトラライトダウンを装備。てな感じのスタイル。本日はそれに加えシャツの重ね着で対応。
待つこと20分でようやく乗車。

「おースベインの家に泊まってたのか!!!あいつは家に学生を受け入れてるだろ!」
どうやらスベインの知り合いらしい。ここは小さな田舎町。町を歩けば知り合いに出くわすことも多いようだ。
30分ほど乗せてもらい、次のポイントへ。
「乗ってって良いよ!」
うおおおおおおおおおおお
なんと、ヒッチハイクを試みて1台目で成功。
キテる!!!キテるぞ!!!!!
夫婦水入らずの休暇をロフォーテンで過ごすのだそうだ。

1時間ほど走り、スヴォルバーという町へ到着。
「時間あるなら、ここで歌っていけば?バルンよりは人も多いし良いと思うよ!」
まあ、先を急ぐ理由もない。ちょっとぶらぶらしてついでに歌っていくか。
ロフォーテンでは漁業が盛んに行われているようだ。特にここスヴォルバーはロフォーテン一漁業が盛んな場所として有名らしい。

町の中心部に陣取り、少し歌ってみる。
「SUKIYAKIか!!!!!」
上を向いて歩こう、に嬉しそうに反応してくれるおっさん。この曲が世界で最も有名な日本語の曲であることは知っていたがこれほどワールドワイドだとは思わんかった。
50分ほど歌い、160クローネ。(ずっとクロムだと思っていたが正式にはクローネというらしい笑)
悪くねえな。
4時ぐらいから再度ヒッチハイク開始!!!
結果、計、3台の車にお世話になる。
ロフォーテンの景色はどこに行っても圧巻。




丘陵、草原、森林、大海原、湖。
果てしなく広がる大自然の中、人が住んでいるのかも分からないような家屋が所々に点在している。
自然の力は偉大だ。
それは、人間の力の到底及ばない次元で、神の手によってのみに操られる。
何十億年も前からここに存在していたであろう光景。人類が誕生して僅か500万年。人類が滅びるのも恐らく僅か数百万年後。何十億年経とうがここに存在し続けるであろう光景。
人の一生なんて一瞬だ。どんな苦しみも、悲しみも、一瞬だ。
この場所に至るまで、悩むことなんて無数にあったけれど。そんなこともうどうでも良くなった。
一瞬の人生ならば、笑って死んでいきたい。
もっと深い世界を訪れてみたい。
たとえ、二度と戻れなくなったとしても。
この人生を味わい尽くして死んでやろうじゃねーか!!!!!
無事目的地まで到着。
すげー田舎町だ。平和だ。


ちょっと地元に帰ってきたかと錯覚してしもたわ。
しかし疲れた。ヒッチハイクはマジで疲れる。俺は今後もヒッチハイク多用してくけど、人におすすめしようとは思わんな笑
お金あるなら普通にバスに乗りましょう笑
そんなロフォーテンでの大冒険だった。

P.S.
私だいさちのロシア旅行記【第二章「発車」~シベリア鉄道~】がロシア・ビヨンドにて公開になりました。併せて読んで頂ければ嬉しいです!感想も是非お待ちしています。
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