48日目「暮らすように旅をする」

5月27日(月) ノルウェー、ボードー


午前10時半、起床。良く寝た。

まずは今後の旅の計画を立てることに。ここボードーからトロンヘイムまで約700km、車で9時間超。トロンヘイムからオスロまで約500km、車で6時間超。

ここまで来たからにはヒッチハイクでノルウェー縦断を達成させたいところだが、向こう1週間の天気があまり好ましくないようだ。だが、電車もバスもかなり割高。飛行機の方が安いこともあるようだが、ウラジオストクから陸路で来た以上、空路はなるべく使いたくない。

天候次第ではあるが、やはりヒッチハイクが有力。疲れもたまっているので出発は明後日にしよう。

ここからが正念場だ。


午後2時ぐらいから町へ繰り出す。アポロの家は町中心部から少し離れた、大学の寮だ。歩いて町中まで行ける距離ではない。

ヒッチハイクで車を掴まえ、颯爽と町へ向かう。

ヒッチハイクはハマるともうやめられねえな笑。もはや日本帰ってもやってそうやわ。海外でできるなら日本でなんて余裕やろ笑

ヒッチハイクで乗せてくれる人は、ヒッチハイカーとの会話を楽しみにしていることが多い。幸い、乗せてくれた人に語れるようなエピソードは山ほどあるし、そのストックは今後もどんどん増えていくだろう。

普通の人にはできない「経験」こそが、旅人の「財産」だ。

港町として栄えるボードー。北部ノルウェーにおいては、トロムソに次ぐ第二の都市とされ、人口は5万人程度。第二次世界大戦中、ドイツ軍の攻撃により町は崩壊し、戦後に再建された歴史がある。

よし、歌ってみるか。

メインストリートに陣取り、ギターをスタンバイ。ストリートミュージシャンの姿は無い。

人々の反応はシビアだ。

厳しいなーノルウェー。

アポロによると、ノルウェーでは電子通貨が普及しており、現金を使う人の割合がそもそも少ないそうだ。人々が現金を持っていないほど、当然チップをもらうことも難しくなる。

と、そこへ。一人の女性が話しかけてきた。

「今晩うちでご飯食べていかない!?うちの旦那が日本大好きなのよ!これまで色んな国を旅してるし、絶対話して面白いと思う!私が保証する!笑」

お言葉に甘えて家にお邪魔させてもらうことに。

 

こちらがそのウォーランド。

エジプトとトルコのハーフであり、アメリカで生まれ育つという異色の経歴を持つ。3カ国の国籍を持ち、これまで5カ国以上の居住経験があるという。

訪れた国の数は驚愕の120超。

今はトルコ旅行中に出会ったチェコ人の奥さんと共にここボードーで暮らしている。ノルウェーにやってくる移民に対して、ノルウェーについての教育や、生活のサポートを行う仕事をしているそうだ。その傍ら英語教師としても活動しているという。

数年ごとに住む国を変える。EARTH GYPSYとは彼らのような人のことを言うのだろう。

暮らすように旅をする

そんな、誰しもが憧れを抱くような生き方を、こうして実際に実現している人がいる。

「よくどこの国が一番好きか聞かれるんだけど、迷わず日本って答えるね!全てがユニークで興味深いよ!今は来年の東京オリンピックに備えて、日本の文化を勉強してるところさ!」

日本食を全然食べてないだろう!と、うどんとお好み焼きをご馳走してくれた。

まさかノルウェーの北極圏にまで来て日本の料理が食べられるとは!!!!!!

一切遠慮せずこれでもかと食いまくる俺。


中東の国の人々の間では、日本という国が大変興味深いとして話題になっているという。その証拠として、中東で人気になっているあるサウジアラビア発のテレビ番組を教えてくれた。その内容は、日本と彼らの国である同じ実験をし、その結果を比較するというもの。

例えば、落とし物。

東京の街角で、サウジアラビア人がお金を入れた財布をわざと落としてみて、その後の人々の様子を観察する。それを拾った日本人は、スマホで最寄りの交番を調べ、数kmの距離をわざわざ歩いて届けにいく。もちろん、中のお金には全く手を付けずに。

彼らは思う。
日本人はなんて正直なんだ!
なぜ中のお金を盗らないんだ!
なぜそこまでして交番まで持って行くんだ!

俺たちの国じゃあり得ねーぞ!!!と。

どうやったら日本みたいになれるんだ!!!と。

「んー普通の日本人やったら絶対届けると思うわ!笑」

「それがほとんどの国じゃあり得ないからね!落とし物をして、警察に行ったらこう言われるよ。”俺たちの時間を奪う気か?”ってね。要するに、返ってくるなんてことは無いってことさ笑。」

落とし物が返ってくる

日本人の民度の高さを示す一つの証拠だと思うし、日本人として誇るべきことだと改めて思った。

彼はこれまで3度日本を訪れたことがあるそうだ。来年の東京オリンピックで4度目になる予定だ。もし俺がその時までに日本に帰国していれば、次は東京で会おうと約束をし、家を後にした。


ヒッチハイクで車を掴まえ、アポロの家に帰宅。

アポロはまじでホスピタリティーの塊のような奴だ。

「ゲストがこの家の王様だ。何でもお前の好きなようにしてくれ!」

と、一台しかないベッドを俺に譲り、自分はマットを敷いて床で寝ようとする。流石に申し訳なさすぎるので、俺が床に寝ると何度も申し出たが一向に受け入れようとしない。

飯を作ってくれる、ホットココアを入れてくれる、寒くないか?何か足りないことはあるか?と逐一聞いてくる。

「これがフィリピーノ・ホスピタリティーだ!!!」

人に与える、優しくする、親切にする。それがフィリピン人に深く根付く価値観になっているそうだ。

例えば、アポロがここノルウェーに到着した際、同じくノルウェーで暮らしているフィリピン人たち(初対面)が空港まで迎えに来てくれ、生活に必要な家財道具や、食べ物をプレゼントしてくれたという。

フィリピン人にとって、関わる人は皆、家族のような存在なのだろう。

素晴らしい文化やな。ここまでのホスピタリティーは日本人にはねーな。


Hospitality(歓待)のフィリピン
Beautiful&Harmony(美しい調和)の日本

どの国の人々にも、違った良さがあるよな。

そんなことを思った1日だった。

 

P.S.

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