日本に帰ってから、はや10ヶ月ほどが経ちました。
このブログを毎日更新していたのが遠い昔のよう。
大阪で無事社会復帰を果たし、子供向け教育事業を行うベンチャー企業で働いています。
社会復帰、控えめに言っても本当に楽しい。
毎日疲れ果てて帰るんですが、子供たちの楽しそうな姿、成長していく姿が見れるのが誇りです。
もちろん、楽しいことばかりじゃない。
うまくいかないこと、苦しいこと。
悔しいことが無数に降り注いできます。
そんな時、蘇るのは
世界中を旅していた時に感じた無力感。
自分は誰の役にも立っていないという絶望。
同じ感情を分かち合う人がいないという孤独。
旅人はどこまでも気楽だ。
誰に対しても責任を負っていない。
失敗して誰かから咎められることもない。
仕事をするということは人に「与える」ことであり、それを通して自分と他者を幸せにできる。
だから、仕事をしていてしんどいな、と感じた時。
それは、自分が社会という大きな共同体の一員として、直接的にも、間接的にも、関わる人々に何かを与えることができているからなんだ。
そう考えると、どんな困難も乗り越えられるような気がします。
もう、旅をしていた頃に戻りたいとは全く思いません。
一人きりで見える景色には限界があること。自分が変わらない限り、どんな場所に行っても同じ解像度の景色しか見えないということが分かったからです。
目の前の人を楽しませたい。面白いと思わせたい。
目の前の人の願いを引き出したい。可能性を応援したい。
その姿が、誰かにとっての希望になれば良いな。
そういう気持ちは、旅に出る前も、今も全く変わっていません。
「誰もが皆ステージの上」
それぞれの音色が共鳴し、生み出される音楽。そこには、演奏者と聴衆との境界はもはや存在しない。
あらゆる重荷から解放された魂だけがそこにあって、重なり、混ざり合い、目の前にあるメロディーに全てを委ねているだけ。
そういう世界を創りたいんだよな。
そのために、どんな時も心の中でギターを掻き鳴らしていたい。
具体的にやりたいことの一つが、学校を創るということ。
・それぞれが好きなことを学ぶ
・学年も国籍も関係なし
・生徒が先生
・学び合い
・大人も一緒に学ぶ
・子供の選択肢を広げる
・探究型
・いまここから創る
そんな感じのイメージ。
いつになるか分からんけど。
最近の自分の中でのテーマは「弱い」自分に勝つことです。
そのほとんどが失敗を恐れる恐怖心。自分が臆病で何もできない人間だと痛感することがよくあります。
この文章を形にするのも躊躇いがありました。
理想ばかりを綴っているけれど、じゃあ自分という人間の中身はどれだけ伴っているのか?何か具体的な結果を残したのか?そんなことを考え始めるとどんどん足がすくみ、思考が狭まり、行動に移せなくなってきます。
もっと失敗したい。
失敗できる人間でいたい。
失敗しまくれるかっこ悪い人間でいたい。
それが今の俺の心の底から湧き出た願いです。
今日もまた、あと一歩だけ前に進もう。
旅は続く。

大幸でした。

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