5月13日(月) フィンランド、クオピオ
美しい朝だ。

なんて清々しい景色なんだ。昨晩の、最高に開放的なサウナの甲斐もあってか、心が波風一つとなく穏やかだ。
ありがとうサムイ。たった2日間だけだったけど、一緒に過ごせて楽しかったぜ。

また来てーな。サウナあるし。笑
トーアにバスターミナルまで車で送ってもらい、時間通り12時45分、アナの故郷、クオピオ行きのバスに乗車。
放歌的な景色が流れてゆく。

フィンランドはとにかく池が多い。地図で拡大してみると、至るところに穴が空きまくっているから面白い。
バスの中ではWi-Fiが使い放題。そこで、ロシアビヨンドさんに寄稿する旅行記の最終チェックを行う。
※補足
ロシア専門情報発信メディア「ロシアビヨンド」さんに、私だいさちの27日間に渡るロシア旅行記が、5週間に渡って掲載されます。どうやら今週中にインタビュー記事が公開され、来週から旅行記が順次公開されていくみたいです。
乞う、ご期待!!!!!
17時にバスはクオピオに到着。絵に描いたような田舎だ。

地元和歌山とそんなに雰囲気変わらんな。笑
ここでは、現地の大学に通う学生のホストにお世話になることになっている。
ホストのソフィア(右)、とその友人たち。

ソフィアはここクオピオの大学でコミュニティ開発について専攻している。8年以上赤十字社にボランティアとして参加しており、オーストリアでの活動経験もあるようだ。
赤十字というと、紛争や災害時の傷病者に対する救護活動のイメージが強いが、実際の活動の内容は、例えば防災や教育など、多岐に渡るという。ソフィアは、将来的に赤十字社で働くという目標のため、今は学業とボランティアに勤しんでいる。
ソフィアの友人の2人(兄弟)もフレンドリーで良いやつ。世界一周をしている人に会うのは初めてだそうで、色んな質問をぶつけてくる。
「まずなんで世界一周しようと思ったん??」
「兄弟はいるのか?兄弟は世界一周についてどう思ってるんだ?」
「なぜクオピオに来たんだ?次はどこに行くんだ??」
フィンランドについて尋ねる俺。
面白かったのは、フィンランドの兵役に関する話。フィンランドでは全ての男性に対して半年~1年間の徴兵がなされるそうだ。
特徴的なのは、以下の3つの選択肢の中から好きなものを選んで参加できる点。
②地域奉仕活動(civil service)
※高齢者や障碍者のケアなど
③監獄(prison)
この中でどれか選ばなければならないとしたら。
あなたはどれを選ぶ!?!?!?
いや、流石に②やろ笑
だが意外にも、①を選ぶ人が圧倒的に多く、次に②。③の監獄を選ぶ人はほとんどいないようだ。
2人は軍隊に参加していたらしい。軍隊に参加した人の中でも、その感想は真っ二つに分かれるようだ。
「最高だったぜ!!!!!」と言って軍隊の話をし始めると止まらない人もいれば「いや、軍隊こそ監獄だろ、、、」と拒絶反応を示す人も多いとか。
しかし、平和かつ幸福度が高いイメージの強いフィンランドでも兵役義務があるとはな。
軍隊に行く。
平成の日本に生まれた立場からすると想像し難いが、日本でもほんの数十年前じゃ当たり前だったんやもんな。
自分が武器を持つなんて考えられないし、絶対したくねえ。だが、歴史的にも、そして現代でも世界的に見れば、武器を持ったことのない男性の方が少ないのかもしれんな。そういう意味じゃ日本に生まれて良かったな。
やはり、フィンランド人は英語がうまい。外国人(俺)がいる場では皆英語で話してくれる。
逆にここが日本だとして、1人フィンランド人がいたとして、その人に配慮して英語で話そう!って絶対ならへんもんな。ってか英語力的にまず不可能。笑
そう考えればフィンランド人ってすげーな。
フィンランド人は幼少期から英語に触れて育っていく。フィンランドの人口はわずか500万人。映画やドラマなど、外国から入ってくるもので母国語に翻訳されないものも多いそうだ。
教育がしっかりしてるってのももちろんあるやろうけど。
ロシアは英語が通じなさ過ぎて苦労したわー、と話すと「ロシアの教育はマジでテリブルだからな、、、」と。
フィンランド人と話していて思うのは、皆フィンランドという国に対して誇りを持ってるってこと。
アイルランドに留学したり、タンザニアでNGOの活動に参加したり、こうやって旅をしたり。これまでそこそこ色んな国の人と話してきた。
完璧な国なんてのはどこにも存在しない。どこの国の人も皆、母国を愛する気持ちを持ちつつも、どこか、国が思い通りにならないことに対するやり場のない感情を抱えているように感じることがあった。
だが、フィンランド人にはそれが一切無い。例え冗談でも、自分の国を卑下することがない。
やはり、世界一幸福な国ってのはまやかしじゃないと思う。
さて、今日は自炊だ。飯を作るぞ!!!
買ってきた食材。合計4.5ユーロほど。これだけあれば腹いっぱいのパスタを数回作ることができる!

ヨーロッパの物価は確かに高い。だが、自炊ができる環境さえあれば、いくらでも節約できることはアイルランド半年の留学生活で実証済みだ。
塩コショウをふりかけ、生野菜を添え、ソースをトッピング。

素朴な味だが全然いける!!!!!
そんなクオピオ1日目の出来事だった。
P.S.
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